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転生王女と赤い薔薇

+7+ 湯浴みで沈溺

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「もうじき嵐が来るわ」
私オリビアは、侍女たちと湯浴みをしていた。
 浴場を囲む壮麗な石柱の間から、蓮の池が見える。上を向いた蕾を囲む大小様々なまるい葉っぱには、夜露が集まり煌めいているが、その露も強い風を受けて弾け散ろうとしている。
「臨界点ね」
 そっと呟いて、身体を静かに浴槽に沈めた。

「あれ?ライタは?」侍女の一人が呟く。
「あら。いないわね。誰か知ってる?」
「さあ。さっきまでいたわよ」
「具合でも悪いのでは……」
「まさか……」

 侍女達がそんな話をしている間も、私はお構いなく、冷えた身体を温めることに専念した。
 しかし、さっきの襲撃事件が気がかりだわ。あの黒装束の者たちは、一体……?結局、何もせずに逃げてしまったけれど、何が目的だったのかしら?
 ブクブクブク
リーダーと思わしき男(?)の赤い目が私を射すくめた。ギラリと睨み付けるような目には、きっと憎しみが込められているわ。あの目、どこかで見たような気がするの。思い出せないけれど。いえ、確かに、忘れようがないくらい強烈な……。だけど、そんな……。
 ブクブクブク……
「あ!オリビア様!!」
 侍女たちが慌てて駆け寄り、沈んでいく私の体を引き上げた。
「オリビア様!大丈夫でございますか?」
「しっかりなさいませ!」
「どこかお苦しい所がありますか?」
「やはり先ほどのことでだいぶショックを受けられたのでは?」
「え?あ、私は平気よ。少し考え事をしていただけなの。ごめんなさい」
 私は侍女たちに促されるように浴槽から上がって、おろしたばかりのような柔らかい肌触りのバスタオルに包まった。体から蒸気がたち、ほかほかと温かい。
 侍女たちの心配をよそに、私は浴室を出ながら、先ほど自分たちを襲おうとした男の目から連想できることを全て考えようとした。
 ――憎しみ、憎しみ、誰への憎しみ……。

 私への?
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